Vol.43 No.1

特集:実践と意味の組織理論

実践共同体のマテリアリティと構造化された資源:状況的学習論の観点

著者(全著者)
上野 直樹・ソーヤー えりこ
著者(英文)
Naoki Ueno and Rieko Sawyer
論文タイトル
実践共同体のマテリアリティと構造化された資源:状況的学習論の観点
論文タイトル(英文)
Materiality and Structuring Resources in Communities of Practice: The Perspective of Situated Learning Theory
出版年
2009
巻号
43 - 1
ページ
6 - 19
要旨
Simonのモデルは,意思決定や行為を説明する科学モデルではなく,企業において,経営者が取るべき意思決定や行為のための規範を詳細に記述したものである。しかし,こうした規範的な観点は,社会組織の実践や社会的組織に埋め込まれているマテリアルな資源を不可視にする。こうしたことから,ここでは,状況的学習論の観点から実践のコミュニティの中でマテリアルな資源がどのように布置され,また,用いられているかを明らかにする。
要旨(英文)
キーワード
状況的学習論,実践のコミュニティ,マテリアルな資源,社会組織,規範
キーワード(英文)
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オートポイエティック・システム論から組織を見る―「二次の観察」としての理論の射程―

著者(全著者)
佐藤 俊樹
著者(英文)
Toshiki Sato
論文タイトル
オートポイエティック・システム論から組織を見る―「二次の観察」としての理論の射程―
論文タイトル(英文)
Autopoietic System Theory of Organization: The Range of Organizational Science as Second-order Observation
出版年
2009
巻号
43 - 1
ページ
20 - 28
要旨
この論文では組織の自己算出系論を解説する。これはN.ルーマンによって提唱された理論で,C.I.バーナードの「協働」やH.A.サイモンの「決定前提の連鎖」をふまえて,組織自身が行為するかのように見える仕組みを,より厳密に再構成したものである。ここでは,まず,そのしくみを「組織としてふるまう」事の相互参照―自己参照ネットワークという形で定式化する。相互参照-自己参照ネットワークとしての組織は作動的に閉じており,それによって環境に開かれる。それゆえ組織は外部の環境に影響されるが,内的な組織/環境イメージにのみ反応する。この点が自己産出系論の最大の特徴である。
要旨(英文)
キーワード
オートポイエーシス,ふるまいの相互参照―自己参照ネットワーク,作動の閉鎖性.環境開放性,二次の観察
キーワード(英文)
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組織と混沌

著者(全著者)
國領 二郎
著者(英文)
Jiro Kokuryo
論文タイトル
組織と混沌
論文タイトル(英文)
Organization and Chaos
出版年
2009
巻号
43 - 1
ページ
29 - 42
要旨
組織を混沌と対置される概念としてとらえ,従来の市場と対置する呪縛から解放することで,市場すら組織の一形態であるとの認識を持つことが可能となる。これで組織論をネットワーク化が進む今日の世界に対応しうるものに脱皮させることが出来る。混沌から組織を生み出す鍵概念となるのが情報である。情報は混沌の中から構造を生み出す媒介である。今日の情報技術は末端から発信される情報が結合して価値を生み出すことを可能としつつあり,組織設計に大きな変化をもたらす。
要旨(英文)
キーワード
組織,市場,混沌,情報,デザイン
キーワード(英文)
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制度的起業家というリサーチ・プログラム

著者(全著者)
松嶋 登・高橋 勅徳
著者(英文)
Noboru Matsushima and Misanori Takahashi
論文タイトル
制度的起業家というリサーチ・プログラム
論文タイトル(英文)
A Research Program as Institutional Entrepreneurship in Organizational Institutionalism
出版年
2009
巻号
43 - 1
ページ
43 - 52
要旨
制度的企業家は,組織(主体)にとって制度とは何か,そして研究者にはいかなる分析が求められるのかという,制度は組織論のハード・コアに立ち戻る問として提示された。制度は,実践を通じて物象化され,抽象的ながら社会的事物として自明性を帯びることで,組織が意識的に考慮すべき環境となる。この時制度に支配的権力を読み解き,抵抗しようとするエージェンシーを獲得した主体が,企業家である。結果,制度化は制度を媒介にした政治的闘争のプロセスとして捉え直される。そして研究者には,進歩的イメージを有する「企業家」の分析を通じて,既存の精度の政治的闘争に不可避に関与しつつも,批判的に対峙するというリサーチ・プログラムが提示される。
要旨(英文)
キーワード
制度派組織論,精度的企業家,リサーチ・プログラム,ハード・コア,ディスコース
キーワード(英文)
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自由論題

技術の関係性の変化メカニズム:X線CTとMRIの普及過程を事例として

著者(全著者)
大沼 雅也
著者(英文)
Masay Onuma
論文タイトル
技術の関係性の変化メカニズム:X線CTとMRIの普及過程を事例として
論文タイトル(英文)
The Mechanism Changing of the Relationship of Technologies: Diffusion of X-rey CT and MRI
出版年
2009
巻号
43 - 1
ページ
53 - 66
要旨
本稿では,<既存技術と新規技術の関係性>の経時的な変化といいう動態的な現象について議論する。このような問題は既存の技術革新研究では必ずしも十分に検討されてきたわけではない。そこで,イノベーションの普及理論をはじめとする議論を基に,技術を利用するユーザーの行動がもたらす影響を組み入れた技術の関係性の変化メカニズムの説明枠組みを,日本におけるX線CTとMRIの普及過程を事例として提示する。
要旨(英文)
キーワード
技術の関係性,技術の普及,使用学習,ユーザー層の転換,医療機器
キーワード(英文)
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設備投資調整の逆機能―石油化学工業における設備投資調整の事例研究―

著者(全著者)
平野 創
著者(英文)
So Hirano
論文タイトル
設備投資調整の逆機能―石油化学工業における設備投資調整の事例研究―
論文タイトル(英文)
A Dysfunction of Coordination of Plant Investment: Case Study for Coordination of Plant Investment in Petrochemical Industry
出版年
2009
巻号
43 - 1
ページ
67 - 79
要旨
本稿の目的は,投資水準の適正化を気とした設備投資調整により,逆に過剰投資が発生するメカニズムを提示することである。本研究では,石油化学工業を対象とした事例研究を当時の調整主体の会議資料などを利用して行う。事例研究の結果,設備投資調整という行為の本質は各社の投資活動に人為的な時間差を生み出す仕組みに過ぎず,むしろ多数の投資主体を温存するシステムとして機能し,設備過剰を促進していることが明らかにされる。
要旨(英文)
キーワード
設備投資調整,過剰投資,協調,産業政策,装置産業
キーワード(英文)
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