2017年度組織学会高宮賞 受賞者・論文部門挨拶

論文部門-


ネットワーク外部性の時間経過による効果減少と普及戦略:ゲーム産業の実証分析」


(組織科学Vol.49-No.3


国際大学 山口 真一


この度は、組織学会高宮賞の栄誉を賜りましたこと、誠に身に余る光栄に存じます。本研究は、プラットフォームサービスの普及戦略について、特にネットワーク外部性の時間経過による効果減少に着目して実証分析したものです。昨今におけるIT産業・ハイテク産業の発展によって、プラットフォームの重要性は急速に高まっており、そのビジネス戦略について多数の研究が蓄積されてきております。しかしながら、多くの理論的・実証的先行研究において、初期戦略によって勝敗が決まりwinner-takes-allが実現するとされている一方、実社会の市場動向においては、それに当てはまらない事例が多数存在するというのが、研究の発端です。実証研究は国内ゲーム産業を対象に行い、分析の結果、ネットワーク外部性の効果は時間経過によって減少しており、特に、直接的ネットワーク外部性においてその傾向が顕著であることが示されました。

本論文は、様々な方に支えられながら完成に至ることができました。特に、学部時代の恩師である田中辰雄先生(慶應義塾大学)には、現在に至るまで、研究だけでなく様々な点でご指導いただき、また、今も多くの共同研究を通してお世話になっております。先生の存在が私の心の支えとなっております。ここに心から深謝の意を表します。また、本論文第一稿の執筆時にもあたる大学院時代の指導教授であった河井啓希先生、並びに、本論文の元となった修士論文の主査としてご指導いただいた石橋孝次先生(いずれも慶應義塾大学)には、理論構築や実証研究のテクニックについて多くのご助言をいただきました。心より御礼申し上げます。

そして、本論文のSEとして長期間にわたり、何度も論文改定の方向性を示し続けてくださった新宅純二郎先生(東京大学)と、お二人の匿名レフェリーにも大変お世話になりました。ここに深く謝意を表します。最後に、いつも研究活動を支えてくださる国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの皆さんや、家族に支えられて、このような賞をいただくことができました。深く感謝申し上げます。

プラットフォームは、情報化社会において核となるビジネスモデルです。このようなプラットフォーム・ビジネスについて、エビデンスをベースに戦略を策定していくことは、今後ますます重要性を増していくと思われます。しかしながら、本研究には課題も多く、未だ発展途上にあります。そして、学会賞は研究を奨励するものと伺っております。これを励みに、さらに研究を発展させていき、経済・社会に還元することに努めていきたいと思います。これからも、皆様のご指導とご鞭撻のほどを何卒よろしくお願い申し上げます。

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